自殺未遂者ケア研修

自殺未遂者ケア研修のご案内

自殺企図者のケアに関する検討委員会
委員長  三宅 康史

3万人を切ることのなかった自殺による死亡者が、ここ数年ようやく減少傾向が見えてきました。まさに、地道に努力してきた結果であることは間違いありません。

日本臨床救急医学会『自殺企図者のケアに関する検討委員会』も2007年の設置以来、厚生労働省科学研究補助金の支援を得つつ、「自殺未遂患者への対応―救急外来(ER)・救急科・救命救急センターのスタッフのための手引き」(2009年3月)、そして「来院した自殺未遂患者へのケアQ&A―実践編2011」(2011年8月)を刊行するとともに、2008年より厚生労働省が主催する自殺予防に係る行政関係者、医療関係者向けの『自殺未遂者ケア研修』を翌2009年より共催し、自殺企図者の初療や対応に苦慮する救急医療スタッフ向けに、この「手引き」と「Q&A」をテキストとして使いながら、安全で標準的な初期診療を施せるようサポートしてきました。

しかし、この研修は受講料無料で毎年開催されるとはいえ、例年、全国3か所(1か所につき最大50人程度)で約150人程度しか受講できず、全国の自殺未遂者ケアへの関心の高い地方自治体を中心に、もっと多くの開催を希望する声がありました。そこで、当委員会として、厚生労働省主催の1日研修を約4時間の半日に凝縮して、講義はこのテキストで自己学習していただき、典型的な症例について専門スタッフ(精神科医、精神保健福祉士、臨床心理士)をファシリテーターとして、患者さんやその家族の直面する問題点を丁寧に洗い出し、医療面や行政面など多方面から実現可能な解決法を探るスモール・グループ・ディスカッションを中心とした学会版(簡易版)研修を企画しました。参加対象は、現場の医師、看護師を中心とした医療スタッフ、保健師、行政官、教員などです。次のページに平成25年度版厚生労働省主催『自殺未遂者ケア研修』の案内パンフレットの1ページ目を掲載しておきます。ご参照のうえ、この学会版との違いなどご確認下さい。

この冊子は学会版(簡易版)のためのテキストです。厚生労働省主催の自殺未遂者ケア研修で中心的な役割を果たしてきた講師陣による講義内容のパワーポイントをそのままハンドアウトとしたものです。学会と地方自治体による研修会ですので、中で使用される写真や図には版権の存在するものがあるやもしれませんが、基本的に非売品(製本、発送など諸費用は別)で、学習のための私的な教材との位置づけです。もちろん今回の作成にあたっても厚生労働省科学研究補助金の支援を受けております。

以上、このテキストの作成の経緯、使用上の注意点などに十分配慮の上、このテキストで今まで不安に考えていた自殺未遂者ケアを、科学的かつ合理的に理解し、今後の自信の源としていただければ、作成者としてその目的はほぼ達成されたといえます。

なお、学会版(簡易版)自殺未遂者ケア研修の開催を希望される方は、日本臨床救急医学会事務所 までお問い合わせください。

●自殺未遂者ケア研修テキスト等

学会版自殺未遂者ケア研修チラシ(案)(PDF)
学会版自殺未遂患者ケア研修テキスト(PDF)