コースについて
本学会では、日本救急医学会・日本神経救急学会と共同して脳卒中病院前救護ガイドライン検討委員会(PSLS委員会)を立ち上げ、脳卒中に対する病院前救護の体系化・標準化をした脳卒中病院前救護(PSLS:Prehospital Stroke Life Support)を策定しました(平成18年7月6日、骨子公表)。
他コースとの関係・位置づけ
PSLSは、意識障害傷病者に対する観察・処置の標準化を目指すPCEC(Prehospital Coma Evaluation andCare)の姉妹編にあたり、病院スタッフによる初療のあり方を示すISLS(Immediate Stroke Life Support)と整合性を図って作成されています。外傷領域におけるJPTECとJATECの関係と同様に、PSLSとISLSは病院前・病院内の一貫した対応を実現する体系となっています。
PSLS策定の経緯(ガイドブック巻頭文より)
2005年10月に脳梗塞治療薬「t-PA」が保険適用となったことを受け、発症から治療開始までのタイムリミット(3時間)のなかで、救急隊による「脳梗塞の疑い」判断や医療機関選定の活動技能向上、医療機関との連携体制の確認が求められるようになりました。こうした背景から、「脳卒中病院前救護(PSLS)コースガイドブック」が平成19年(2007年)1月に初版発刊されました。
当初のPSLS初版は、2005年に保険適用となったt-PA療法を中心に脳梗塞をターゲットとした内容でしたが、平成20年(2008年)10月に意識障害病院前救護(PCEC)コースガイドブックが出版されたことを受け、PSLSを脳卒中全般を対象とした内容に改訂する必要が生じ、2009年6月に改訂版(第2版)が発刊されました。
その後、2014年4月の救急救命士の処置拡大(心肺停止前の輸液・ブドウ糖溶液投与)を契機に、すべての傷病者を対象にした活動手順・観察方法の標準化と併せて脳卒中を疑う傷病者の観察・処置も改訂され、2015年5月に第3版が発刊されています。
