学校へのBLS教育導入検討委員会

活動目的と過去の議論の経過について

平成20年4月当時、有限責任中間法人 日本臨床救急医学会において「学校へのBLS教育導入検討委員会」が設立された。
設立の目的として、学校内における心肺蘇生教育の重要性を認識し、児童及び教員に対し、心肺蘇生教育を実施する方策を検討した。
その結果、消防機関や心肺蘇生指導者、さらに学校専門家の意見を取り入れ、45分または90分程度で心肺蘇生を実践できる指導コンセンサスの作成を行なった。

この指導コンセンサスはあくまでも子どもたちに、心肺蘇生の指導を通じて「命を大事にする」ことを根付かせることがその到達目標であり、各教育機関において心肺蘇生教育導入をはかり、将来的には、国民に広く心肺蘇生を普及するための基礎となる。学校の授業時間に合わせ、さまざまな教材や指導上の工夫を加えつつも、日本版ガイドラインに準拠し、重要な部分をあますことなく指導するように記した。時間を短くするこ とが主眼ではなく、学校の生徒ひとりひとりに心肺蘇生を理解させ、いざという時心肺蘇生を実践できることが最終目標である。

本委員会では医師、および現場で実際に心肺蘇生教育を普及しているあらゆる関係者を招聘した。学校教育内において指導を行っているのは地域の消防が担っていることも多いため、4つの消防機関の参加をお願いした。また総務省消防庁、文部科学省、厚生労働省と関係省庁にオブザーバーとして関与していただいた。さらに現場の声をより反映させるため、「学校BLS教育小委員会」を設置し、全国学校安全教育研究大会、関係教育委員会委員にも参加していただいている。その門戸をより広げるため、小委員会には教育学の専門家やライフセービング協会にも協力を頂いており、より現場の意見を取り入れ、かつ本委員会として、今後学校教育における心肺蘇生教育のあり方を常に見据え、検討会を展開してきた。

委員会が立ち上がり、3年が経過した現在までの検討内容をここに報告することと同時に、委員各位のこれまでのご尽力に深く感謝し、本委員では今後更なる展開をしていく所存である。

平成22年11月

一般社団法人 日本臨床救急医学会
学校へのBLS教育導入検討委員会・学校BLS教育小委員会
委員長  田中秀治

委員会メンバー等

※平成27年10月1日~